偏頭痛の話

偏頭痛に悩まされていたときの話です。

数年前、突然偏頭痛になりました。これまで頭痛というものになったことがなく、あまりの痛みに、正直、命の危機を感じました。

 

偏頭痛持ちのかた全員に共通かは分かりませんが、私の偏頭痛には予兆がありました。

閃輝暗点(せんきあんてん)」というようですが、痛みが起こる前に、視界にキラキラした点のようなものが現れ、それが段々大きくなってきます。

この後、頭が痛くなり、吐き気などの症状が出ます。

 

非常につらかったです。仕事中、突然「キラキラ」が見えてくると、またか、とげんなりします。防ぐ方法はなく、ただ痛みに耐えるのみでした。

徐々に外出するのも億劫になっていきました。

 

もちろん、病院へも行きましたが、原因は明らかにならず、ただ「偏頭痛です」と言われるだけ。

かみ合わせが悪いのでは?と考え、歯医者でマウスピースを作ってもらったり、血行が悪いのでは?と温泉につかってみたり、といろいろ試しましたが効果はあまりありませんでした。

 

頭痛薬も試しました。いくつか試した中で、最も効果があったのが、「ナロンエース」でした。完全には防げませんが、「キラキラ」が見えた段階で服用すると、痛みを抑えることができます。かなりお世話になりました。ありがとうございます。

 

一方、現在では偏頭痛はほとんど起きていません。何が変わったかというと、睡眠時間です。睡眠時間を十分確保するように心がけるたところ、偏頭痛の症状が出なくまりました。偏頭痛が出てたころは、睡眠時間を削って仕事をしたり勉強したり、それが良いことだと思っていました。

 

よく寝るようになってからは「キラキラ」が見えることもなくなりました。結局は、睡眠不足が原因だったのかもしれませんし、ほかの理由があるのかもしれません。

しかし、今思うことは、睡眠時間を削ることは健康によくないな、ということです。しっかり寝たほうが、頭がすっきりして効率も上がるような気がします。

 

偏頭痛のつらいところは、その痛みだけではありません。人に理解してもらえないことがつらいです。

カゼで熱が40℃ありますとか、ケガして血が出てます、という場合は明らかですので、症状を理解してもらえます。しかし、頭が痛いですとか、視界にキラキラが見えます、なんて言っても、その症状を経験していない人には理解してもらえないのです。

特に、「キラキラ」が見えているときは、文章を読むことができず、仕事のメール処理なども、通常の倍以上の時間がかかりました。

 

痛みの可視化や定量化ができればいいのにな、と思いました。

 

ではまた。