ものを見る目

「もの」を見たとき、何を考えるか。

その材質が何でできているか。水や光にさらされたときにどう変化するか。

時間の流れを想像してみると、どのように製造され、またどのように使われ、劣化していくのか。

中身があるものは、どのように充填されているのか。形状はどのようにして作られるのか。品質保証規格はどのような項目があって、どのように分析しているのか。

 

私たちの生活は科学に囲まれている。

身の回りのものを見渡して、考えられる限りのことを考えてみると、必ず科学が見えてくる。

不思議に思うこと、疑問に思うことを深く掘り下げていき、一つの解答に行き着くことで、頭の中に道ができる。何度もその道を通ると、道は太くなり、またそこを通る思考の速度も上がってくる。

 

そうして改めて周囲を見渡してみると、以前とは異なる世界が見えてくる。

さらにそこから疑問を投げかけて、問いかけてさらに深く掘り下げていけば、際限なく思考は広がっていく。

 

考えることは、最初はつらく苦しく、解答にも行き着かなくて絶望するかもしれないが、必ずたどり着くという気持ちで取り組めば、解答らしきものに行き着く。

その手ごたえを、たとえ小さくても一度でも味わうと、そこをきっかけに発展していくことが可能である。途中でやめてしまうと、やめたことが癖になって、二度目三度目もやめてしまう可能性が高い。

 

一度でも自分なりの解答にたどり着くことが重要である。