「責任」という言葉について
「責任」とは何でしょう。
「こんなことになったのは、あなたの責任だ」
「この問題を起こしたことは責任重大だ」
というように、悪い意味で使われるように思います。
私は、トラブルの隠ぺいといった、企業や組織の不祥事は、この「責任」という言葉によって引き起こされているのではないか、と考えています。
問題は、責任の「責」の字です。批難するという意味の、「責」がこの言葉のイメージを悪くしているように思います。
誰でも「責任者」にはなりたくないと思っているのではないでしょうか。
問題が起きたら「責められる」からです。
だから問題が起きた場合、責められたくないので、隠ぺいしたり問題を小さく見せたりするのではないか、と考えます。
そこで提案です。
この「責」を「席」に変えて、「席任」という言葉を作ってはどうかと。
「席任」は、あくまでその役職・立場という「席」に就いた人の任務という意味です。
失敗や問題が起きても、責められません。ただ、なぜ問題が起きたのか、原因を究明し再発防止に全力を尽くすのみです。
ちなみに、英語で「責任」を引くと、”responsibility"が出てきます。(確かに批難するという意味の”blame"もありますが)
この”responsibility"に対する訳としては、「席任」のほうが合っているように気がするのですが、いかがでしょう。
ではまた。