ネーミングの影響は大きい
ネーミング、つまり名前の付け方で印象が大きく変わると思います。
ここで述べたいのは、「シートベルト」です。
最近では後部座席のシートベルト着用が義務付けられたりしておりますが、
昔は(今もいるかもしれませんが)運転手でもシートベルトつけない人がいしました。
徐々に着用のルールが浸透して今に至っているのだと思いますが、
そもそも「シートベルト」という名前が、その機能や目的を表していないところに
浸透速度を抑制する要因があると思うのです。
言葉どおりに考えると、「シート」は「座席」、「ベルト」は「帯」ですから、
「シートベルト」は「座席の帯」ということであって、「安全」とか「保護」のような意味が含まれていません。
シートベルトの機能は、事故の衝撃で体が大きく移動しないよう固定することで、その目的は、ケガを防ぎ命を守ることです。
であれば、その名前もそれにふさわしいものにしたほうが良いと思うのです。
そこで、命名したいのが「事故時救命帯」です。「帯」はちょっとわかりにくいので、そのまま「ベルト」にして「事故時救命ベルト」、通称「救命ベルト」でどうでしょう。
「シートベルトをご着用ください」より「救命ベルトをご着用ください」のほうが、聞く方の意識にも影響するような気がします。
ほんのささいなことですが、そんなことを思った次第でございます。
ではまた。
攻略本って楽しかったよね
昔、小学生のころSFCのFF5をプレイしていたころ持っていた攻略本が、とても大好きで、1週間にプレイできる時間が制限されていた当時、暇があれば攻略本を眺めては妄想を楽しんでおりました。
次第に妄想だけでは飽き足らず、敵キャラの写真を見ながら紙に絵を描きだして、妄想を膨らませていた記憶があります。
そこまでゲームやりたかったんでしょうね。
その攻略本には、武器や防具の絵が載っており、「こんな装備しているのか!」とか考えていました。想像力を掻き立てられたものです。
最近は、あまりゲームをやらなくなったこともありますが、ネットで攻略サイトが見れるのであまり「攻略本」という言葉自体聞かなくなったように思います。
今の小学生もやはりネットの攻略サイトを見ているのでしょうか。
それとも、学校で友達どうしでの情報のやりとりをしているのでしょうか。
ネットで攻略が見れるようになって、便利になった反面、攻略本という楽しみがなくなっていくのは残念で少し寂しい気もします。
まあ、仕方のないことではありますが。
ではまた。
言葉は変わる
トライ&エラーって言いますよね。試行錯誤のことです。
ただ、正確には「トライアル」&エラーだったはずですよね。
trial and error
trialとerrorはともに名詞ですので、andでつながるわけです。
tryは動詞ですので、try and errorはおかしいことになるわけです。
というかerrorもerrの名詞形なので、文法的には
trial and error または try and err
となるわけですね。
しかし、タイトルにも書きましたように言葉は変わっていくものですので、
特に問題があるわけではないと思います。
言葉は、そもそも考えを伝える道具として生まれたものですから、当事者間で
意志の疎通ができれば十分はわけです。
逆に、文法的に正しいからと、わざわざ訂正するほうが、円滑なコミュニケーションの妨げになる可能性もあるわけです。
ただ、このトライ&エラーは日本だけなのでしょうか。欧米ではどのようになっているのでしょうか?
気になるところです。
ではまたー。
タイムスリップについて
タイムスリップと聞くと、誰もが「時間を移動すること」と思うのではないでしょうか。
ただ、なぜ「スリップ」なのでしょうか。
というのも、宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」を読んだとき、時間旅行=タイムトリップと書かれていたのを読んで疑問に思ったわけです。
確かに、旅行ですからトリップ、トラベルになります。実際、タイムトラベルとも言いますね。タイムトラベラーとか言いますね。
さて、ここから仮説なのですが、なぜ「スリップ」が定着しているのでしょうか。いつからタイムスリップといわれるようになったのか。
直感的に思ったのは「Dr.スランプ」が元なのではないでしょうか。
タイム君という時計の形をしたキャラクターがガラス板の上で、「ターイムスリーップ!」という掛け声とともにスリップすると、過去に行けるというものでした。
Dr.スランプは当時大人気だったこともあって、この「タイムスリップ」が定着したのではないでしょうか。
こういうのってどうやって調査するんでしょうか。
外来語和訳
最近、仕事をしていて経験することなのですが、英単語を使う人って結構増えてきたように思うのです。
例えば、「会議をアレンジしてください」とか、「フレキシブルに対応しよう」とか「いったんペンディングしましょう」とか、わりと日常に溶け込んできているように感じます。意味も、まあ共通認識になっているかと思います。
しかし一方で、何となくわかるけど、説明するのは難しい単語もあります。
例えば「コンセプト」です。
調べると、
1.概念
2.企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方
だそうです。
何かわかったようなわからないような気がします。
そこで、もう少しわかりやすいように、新しく和訳を作ってもいいと思うのです。
明治時代にも、新しい和訳がたくさん作られたようですので、現在でもどんどん和訳していこうと思います。
さて、コンセプトに当てはめたいのが「題概念」です。
概念だけでは、ボヤっとしているので、その概念を一言で表すという意味で、タイトルとしての「題」をつけてみました。
いかがでしょう。
まあ、だからどうというわけでもないのですが。
余談ですが、マネジメント(management)の動詞形manegeの意味は、「何とか成し遂げる、何とかやっていく」という意味です。
進捗管理だと思っている人が多い気がします。確かに管理という意味もあるようですが、あくまで管理は、何とかする方法の一つです。
マネジメントも何か良い和訳ができるといいのですが。
日本語で考える、というのは日本語を言語として生活している人にとっては非常に重要です。以外と、その言葉の意味をあいまいにしたまま使用している場合がありますので、この機会にひとつずつ調べて確認していこうと思います。
ではまた。
「すみません」より「ありがとう」
生活のふとした場面で、人に親切にされることがあります。
例えば、先に扉を開けた人が、その扉を自分のために押さえてくださったり、自分が落としたものをサッと拾ってくれたり。
そんなとき、つい「すみません」とか「ごめんなさい」と言ってしまします。
友達や同僚、家族にも同じように言ってしまうことがあります。
しかし、こういうとき積極的に「ありがとうございます」と言いたいと思っております。ただそれだけなのですが、何か前向きに気分になるような気がします。
「すみません」は相手の行為に対して、「面倒なことをさせた」と認識しているからこそ出るわけであって、相手の行為に感謝しているというより、謝罪の感情が優先しているみたいです。
相手に感謝しているのであれば、その感謝の気持ちを込めて「ありがとう」とストレートにぶつけるほうが、気持ちが良い気がします。
日常の些細な場面だからこそ、ほんの少しだけより良い方向に力をかけてみたいものですね。
ではまた。