認証症候群

「認証症候群」

私が勝手に作った言葉です。造語です。

これは、何をするにしても認証がほしい、認証がないと自信が持てない、自分がやっていることが正しいのかわからない人、という意味です。

私自身がそうですし、みなさんも場合によっては同様の症状になるのではないでしょうか。

 

学校た資格などのテストでは、何点とか合格とか、明確な基準が存在しているので、認証症候群の人にとっては、何の問題もありません。むしろ好きだったりします。

しかし、仕事や人間関係など、定量化できないものや相対的なものの場合、誰かの「認証」、つまり合格ラインが欲しくなるわけです。

 

新入社員でまだ仕事に不慣れな時期など、自分がやっていることが正しいのか、心配になる気持ちと似ている、もしくは同様だと思います。

また、一度大きな失敗をして怒られた、などトラウマになっている場合など、他人の了承やOKがもらえないと、なかなか行動できないときなどもそうです。

 

また、逆に他人に対して適用してしまう場合も要注意です。例えば、「仕事ができないやつは、〇〇する資格がない」などと考えてしまう場合です。自分自身に対して適用すると、自虐的になり鬱っぽくなってしまいます。

 

結局は、自分に対しても、他人に対しても、今のありのままを認めることが大切なのでしょう。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

人生という関数の微分係数は「今」

人生はグラフのようなものだと思います。

山あり谷ありで、決して直線ではない。上向きのときもあれば、急降下することもある。それこそが人生なのかもしれません。

そんな人生は、数学でいうところの関数のグラフのようなものだと思うのです。

 

微分係数というのは、いわばその瞬間のグラフの傾きを示すものです。

つまり、人生という山あり谷ありの関数の微分係数とは、「今この瞬間」の人生の傾きを示すものです。

 

上向きに上昇するグラフにするには、傾きをプラスにすることです。ほんの少しだけプラスであれば良いのです。これは、心の持ちようですから、必ずできるはずです。

 

逆に、傾きがマイナスであれば、グラフはどんどん降下していきます。

過去を悔やんだり、理想と現実のギャップに悩んだり、期待どおりにならないことにイライラしたりすることも、すべて「今」との差分によって生じています。

 

たとえ、現実が理想と異なっていても、そのような現実の今この瞬間において、ほんの少しでも傾きをプラスにする心持ちでいれば、グラフは間違いなく上向くはずなのです。

 

ではまた。

 

 

太陽の塔

太陽の塔が好きです。

大阪は吹田市万博公園にそびえ立つ、あのしかめっ面の塔です。

てっぺんの金色の顔が遠くからでも見えるのですが、一種異様な風景です。

  

作者である岡本太郎は、「芸術は爆発だ」で有名です。

ちょっと変わった人、というイメージがありましたが、「自分の中に毒を持て」を読んでそのイメージが変わりました。

 

「一瞬一瞬に全身全霊でぶつかれ」というメッセージは、今を生きる人たちにとても響くのではないでしょうか。とても熱いです。

 

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)

 

30‐40年前くらい前に、このようなことを言っても聞く人も少なかったと思います。

 

 

ではまた。

 

 

偏頭痛の話

偏頭痛に悩まされていたときの話です。

数年前、突然偏頭痛になりました。これまで頭痛というものになったことがなく、あまりの痛みに、正直、命の危機を感じました。

 

偏頭痛持ちのかた全員に共通かは分かりませんが、私の偏頭痛には予兆がありました。

閃輝暗点(せんきあんてん)」というようですが、痛みが起こる前に、視界にキラキラした点のようなものが現れ、それが段々大きくなってきます。

この後、頭が痛くなり、吐き気などの症状が出ます。

 

非常につらかったです。仕事中、突然「キラキラ」が見えてくると、またか、とげんなりします。防ぐ方法はなく、ただ痛みに耐えるのみでした。

徐々に外出するのも億劫になっていきました。

 

もちろん、病院へも行きましたが、原因は明らかにならず、ただ「偏頭痛です」と言われるだけ。

かみ合わせが悪いのでは?と考え、歯医者でマウスピースを作ってもらったり、血行が悪いのでは?と温泉につかってみたり、といろいろ試しましたが効果はあまりありませんでした。

 

頭痛薬も試しました。いくつか試した中で、最も効果があったのが、「ナロンエース」でした。完全には防げませんが、「キラキラ」が見えた段階で服用すると、痛みを抑えることができます。かなりお世話になりました。ありがとうございます。

 

一方、現在では偏頭痛はほとんど起きていません。何が変わったかというと、睡眠時間です。睡眠時間を十分確保するように心がけるたところ、偏頭痛の症状が出なくまりました。偏頭痛が出てたころは、睡眠時間を削って仕事をしたり勉強したり、それが良いことだと思っていました。

 

よく寝るようになってからは「キラキラ」が見えることもなくなりました。結局は、睡眠不足が原因だったのかもしれませんし、ほかの理由があるのかもしれません。

しかし、今思うことは、睡眠時間を削ることは健康によくないな、ということです。しっかり寝たほうが、頭がすっきりして効率も上がるような気がします。

 

偏頭痛のつらいところは、その痛みだけではありません。人に理解してもらえないことがつらいです。

カゼで熱が40℃ありますとか、ケガして血が出てます、という場合は明らかですので、症状を理解してもらえます。しかし、頭が痛いですとか、視界にキラキラが見えます、なんて言っても、その症状を経験していない人には理解してもらえないのです。

特に、「キラキラ」が見えているときは、文章を読むことができず、仕事のメール処理なども、通常の倍以上の時間がかかりました。

 

痛みの可視化や定量化ができればいいのにな、と思いました。

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

手を動かす大切さ

頭の中だけで考えているだけでは思考はなかなかまとまりません。

思考は言葉で処理されると思うのですが、言葉は直線的に進むので、先に考えた事との差異であったり、重複部分が見えにくいのです。

 

やはり、自分の考えを紙に書くとう作業がとても重要だと思います。

人に伝えるときだけでなく、自分の思考やアイデアを形にしてアウトプットすると、今まで頭の中でモヤモヤしていたものが、あっさりまとまったりします。

 

また、書いたものを数日後に見直してみると、さらに違う考えが浮かんだり、別の視点から見れることがあります。

書くことで、思考の足跡を残すことが可能です。ある事柄に対して、自分がどう感じどう考えたか、を繰り返し見直すことは自分自身を客観的に見るために重要です。

 

それを可能にするのが日記をつけることです。難しく考えずに、とにかく書いて後日見直すと、自分自身に感心することがあります。

一言でもいいので、書いておくと「ああ、こんなことがあったな」と思い出すだけでも気分がよくなることもあります。

 

おすすめは、「ほぼ日手帳」です。1日1ページの構成で書きやすいですね。

 

 

オリジナルは文庫本サイズで持ち運びに便利です。書くことがたくさんあると、少しスペースが足りなくなりますが。

カバーがたくさんあってオシャレです。

 

日記をつけてみたいと考えている方に、おすすめです。

 

ではまた。

 

答え探し症候群

自分自身の話になりますが、一時期「答え探し症候群」になったことがあります。

 

「答え探し症候群」は私が勝手に作った言葉です。どういう意味かと言いますと、仕事やプライベート、すべての事に対して「答え」があると思い、その答えを探すために、本を読んだり、文献を調べたりすることで、それによって本来やるべき行動がおろそかになってしまうことです。

 

ビジネス書など自己啓発系の本を読んで内容を完全に理解したとしても、それが今直面している課題の解決方法、つまり答えではありません。しかし、以前の私は、問題や課題に対して「どこか本に答えがあるのでは!」と思い込んで、本を読んでいました。

 

当然、答えは書いておらず、また解決に向けた行動をとってないわけですから、現実の問題は解決されないままで、余計に焦ってしまい、また本を読んで答えを探す、という悪循環に陥っていました。

 

課題解決するうえでの本の効用というのは、あくまで実際に課題に対して色んな解決策を試していくなかで現れるものです。さらに現実の問題というのは、明確な答えがないものがほとんどです。

 

決して読んだ本が無駄だっとは思いません。むしろ、悪循環を断ち切れたのも本を読んだからです。

 

 

この本の「推論の梯子」「スケーリング・クエスチョン」を読んで、少しづつ自らの行動を変えていけたことで、悪循環から脱出できたと思っています。

 

この本は、ほかにも様々な問題解決もためのツールが詰まっています。

読み物としても面白いです。

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

「才能」は必要か

何か大きなことを成し遂げるのに、才能は必要か、という話です。

先日読んだ本「究極の鍛錬」では、「才能は不要」だそうです。

誰でも、究極の鍛錬を積めば一流になれる。ただ、その鍛錬こそが、凡人と一流を分けるのだそうです。

 

究極の鍛錬の要素は、以下の5つ。

① 実績向上のため特別に考案されている

② 何度も繰り返すことができる

③ 結果へのフィードバックが継続的にある

④ 精神的にはとてもつらい

⑤ あまり面白くない

 

④、⑤が面白いですね。

ポイントは、②の何度も繰り返すことができる、だと思いました。繰り返すことができる、ということは繰り返す必要があるからです。

 

究極の鍛錬

究極の鍛錬

 

日常の仕事では、なかなか同じことを繰り返して練習できる機会は少ないので、難しいかもしれません。仕事上では、③の結果へのフィードバックが重要かと思います。

これには、やはり上司の影響が大きいでしょう。

特に、結果に対してダメだしばかりする上司もイヤですが、何もフィードバックしない上司が最もよくないと思いますね。無関心は大敵です。

 

先に述べた究極の鍛錬の5要素は、一流になるために必要かもしれませんが、これを完璧に実施するのは、通常困難です。なので、部分的に採用して、コツコツやっていくのがいいのかな、と思います。適切にフィードバックをくれる人がいなければ、自分で自分にフィードバックを与えるなど。

 

くじけそうなときに読むと、やる気が出てくる本です。

 

ではまた。